いきたきのこ

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治るのか治らないのか

何年か前ですが、電話がありました。
「○○病は治りますか、治りませんか」

その方は、だいぶ差し迫った気持ちになられていたようで、
シロか!?クロか!?、という返答を求められていたようです。
私は、その病気の治療をしたことがなかったので、
やってみなければわかりません、といった、グレーの返事しか
できませんでした。
「それなら治らなかったときのショックがいやなので、やめときます」
とおっしゃって、電話は切れました。

問題が起こったのなら、それを、なおす、
病気が起こったなら、それを、なおす。
と、いうのが、通常の、発想です。
鍼灸師の立場としては、患者さんの訴える愁訴をできる限り緩和するのが、
普通は、その範疇なのですが・・・

時折、必要を感じて、患者さんに貸し出すカセットテープがあります。
私が勉強させていただいているカウンセリングスクールの、
W先生の講演テープです。

その先生は、14年間、重度の神経症に苦しんだあげく、
高名な精神科のお医者さんに
「あなたは人格に問題があるから治らない」、と宣告されます。

その後、現在のカウンセリングスクールを主催されるT先生に、
カウンセリングを受けることとなります。
W先生は、聞くのです。
「私の病気は、カウンセリングで治るでしょうか」

T先生は答えます。
「100パーセント治るよ」

「しかし、あなたの治ると、僕の治るは、違うかもしれないね」

「あなたは、足がなくなった人が、
足がはえて、元通りになるようなことを、治るととらえているかもしれない。」

「僕の治るというのは、足はないとしても、
あった時以上の人生を、あなたが送れるようになることだよ」

W先生はそれまで、
人生に挫折があってはならない、
問題があるのは良くないことだ、
という価値観を持たれていました。

ここで、まったく未知の価値観と出会うわけです。
そうして、本当に治って、現在は
同じように病んでいらっしゃる方々をカウンセリングされています。

また、別の話ですが、
あるお医者さんのところに、娘さんをつれた親御さんが来ます。
両肩にあるアザを治してほしいというのです。

お医者さんは言います。

「お嬢さんは天使だったんですね。
これは天使だったときの名残ですよ」
お医者さんは、そのあと、治療方法について説明しようとしていたのですが、
親御さんは、もうその言葉だけで十分というように、
娘さんを連れて帰られたそうです。

「われわれが人生の意味を問うのではなく、
問われるのだ」、
といった意味の名言があります。(フランクル)

病気なり不調なり、
ある課題を与えられたとき、
その問題を、
問題がなかったとき以上の、宝に変えられるかどうかは、
「病気を治す、治さない」以上の、重要なことだと思います。

まあ、これは鍼灸の範疇ではありませんけど・・・・
  1. 2008/09/03(水) 00:00:00|
  2. 心と体
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